ATAハイブリッド工法

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ATAハイブリッド工法を採用した木造スパン建築

ATAハイブリッド工法(ATA Hybrid Construction Method)は、建築工法の一種であり、株式会社ATA(Advanced Technology for Architecture)が開発した施工方法です。ATAハイブリッド工法は、鉄骨造と木造を組み合わせることで、建物の強度や柔軟性を高めます。

通常、鉄骨構造は強度が高く、大規模な建物に適していますが、その一方で重厚感があり、デザインの自由度が制限されるという欠点があります。一方、木造構造は軽量であり、柔軟性があり、デザインの自由度が高いですが、強度や耐震性には課題がありました。

ATAハイブリッド工法では、鉄骨構造と木造構造を組み合わせることで、それぞれの利点を生かしながら、強度とデザインの自由度を両立させることを目指しています。具体的には、建物の骨組みには鉄骨を使用し、柱や梁などには木材を組み合わせることで、鉄骨構造の強度を活かしながら、木造構造の軽量性を取り入れることができます。

トラス形状一覧

山形トラス

山形トラスは、建築物や橋梁などで使用されるトラス構造の一種で、直線的な棒材(トラスメンバー)と接合部(ノード)から構成され力を効果的に分散させることで構造物を支えます。
山形トラスは、その形状から強度と剛性を持ちながら視覚的な美しさも兼ね備えています。そのため、建築物の屋根や橋梁などで使用されることがあります。また、荷重を効果的に分散させることができるため、大規模なスパン(距離)を持つ構造物にも呈しています。

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張弦梁トラス

張弦梁トラスはトラス構造の一種であり、特定の形状と配置で設計された構造体です。張弦梁トラスは、上弦(じょうげん)と下弦(かげん)と呼ばれる水平なメンバー(棒材)で構成され、その間に斜弦(しゃげん)と呼ばれる傾斜したメンバーが配置されます。上弦が張力を受けることで「高い剛性と強度」「軽量化」を実現します。大きなスパンを持つ構造物に適しています。また独特な美しさをもたらします。

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特殊トラス

特殊トラスとは、一般的なトラス構造とは異なる形状や特徴を持つトラスのことを指します。通常のトラス構造と比較して特殊な目的や要件に対応するために設計されたものでさまざまな形状や配置で使用されます。強度、剛性、耐荷性、デザイン上の美しさなどを考慮して設計されます。一般的なトラス構造よりも複雑な形状を持つため、設計と施工にはより高度な技術と計画が必要となります。また、材料の加工や接合の技術、耐力計算の制度などが重要な要素となります。

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材料について

ATAハイブリッド工法を採用した実例をご紹介します

工場・倉庫・体育館など、ATAハイブリッド工法を採用した大規模建造物の実例をご紹介します。

実例紹介

■某倉庫
千葉県千葉市、倉庫、市街化調節区域、防火指定なし、平屋655.85㎡、軒高6.75m

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■某倉庫
北海道、倉庫、工業専用区域、防火指定なし、平屋1000㎡×2棟、軒高6.9m

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■イシバシ様
千葉県習志野市、工場、準工業地域、防火指定なし、平屋118.41㎡、軒高6.3m、クレーン設置

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■咲洲アリーナ
大阪府住之江区、体育館、準工業地域、準防火地域、平屋1356.43㎡、軒高10.55㎡、スパン38.2㎡、準耐火建物

ハイブリッドCLT工法を採用した実例です。ハイブリットCLT工法は、壁材にCLTを使用した工法で用途地域によっては内外共に木の現しを実現します。

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